光ファイバ敷設Ver3
光ファイバ敷設とは、通信やデータ伝送に使用される 光ファイバケーブルを必要な場所に適切に設置する一連の作業を指します。
オフィスビル・商業施設内・データセンタ・工場・道路・鉄道・病院・公共施設など、あらゆる現場で行われ、安定した高速通信インフラを構築するための重要な工程です。
本ページでは、光ファイバを現場に敷設する際に役立つ各工程別の製品・ツールをご紹介いたします。
ケーブルの配線・接続・測定・検査・保守・管理に至るまで、作業効率を高め、確実な施工をサポートするアイテムを幅広くご案内いします。
段階 | 工程 | 内容概要 | 対応製品例 |
---|---|---|---|
1 | 設計・備品調達 | ケーブル・管路・ダクト・支持材・予備部材 | 受動部品(パッチコード、アダプタ、減衰器)、光トランシーバー |
2 | 配線・敷設 | ケーブル引き込み、吹き込み・押し込み、架空・地中敷設 | 取扱いなし |
3 | 接続・融着・端末処理 | 融着接続、コネクタ取付、端末処理 | コネクタ/アダプタ、研磨機、端面観察装置 |
4 | 検査・試験 | 測定・品質確認、OTDR、損失測定 | 光パルス試験機(OTDR)、光パワーメータ、可視光源、安定化光源 |
5 | 保守・運用 | 定期点検、故障対応、校正・交換 | 研磨機、端面観察機、端面清掃ツール |
敷設経路の備品
光受動部品
- 光中継アダプタ
- 光変換アダプタ
- 光プラグインアダプタ
- MT-MPO変換アダプタ
- 光固定減衰器(光アッテネータ )
- 光ループバックアダプタ
- 光可変減衰器
- 単心マスターコード
- 単心パッチコード
- ファンアウトコード
- 多心パッチコード
- 光スプリッタ
- 光カプラ
- 偏波保持ファイバ
- 光アイソレータ
- 光サーキュレータ
- 光受動部品は、光信号を増幅せずに制御・分配・結合する役割を持つ重要な要素です。光通信システムや測定機器、データセンターネットワークなど幅広い分野で利用されています。これらは信号の分配・合波、不要反射の除去、伝送効率の向上などに貢献し、安定した光通信環境の構築に欠かせません。
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光変換モジュールの備品
光トランシーバー
- 光トランシーバーは、電気信号を光信号へ変換して送信し、受信時には光信号を電気信号に変換する通信モジュールです。SFPやQSFPなどのフォームファクタがあり、通信速度・距離・波長に応じて多様な種類が選択可能です。スイッチ、ルータ、サーバなどのネットワーク機器に搭載され、高速かつ大容量の光通信を実現します。データセンターや通信インフラにおける重要な構成要素です。
デュアルファイバトランシーバー

光ファイバ端面の再研磨
光ファイバ端面の観察・検査
端面観察装置
光ファイバ端面観察装置は、コネクタ端面の状態を拡大表示し、汚れや傷、研磨不良を確認するための検査装置です。高解像度の映像で端面品質を迅速に評価できるため、現場でのトラブルシュートから品質管理まで幅広く活用されています。安定した光接続を維持するために欠かせない検査ツールです。

製品選択ガイド
断線・対照の確認
可視光源
可視光源は、光ファイバの断線や曲げ、コネクタ部の不良を目視で確認するための点検用光源です。赤色レーザ光をファイバに入射し、赤色の光が視認できることで不良箇所を容易に特定できます。シンプルな操作で現場作業や保守点検に適しており、施工品質の確保やトラブルシューティングに欠かせない検査ツールです。

光ケーブルの損失測定
安定化光源
安定化光源は、一定出力・一定波長の光を安定して供給する光源装置です。光パワーメータと組み合わせることで光ファイバの挿入損失や減衰量を精度良く測定できます。長時間にわたり出力変動が少なく、フィールド試験から製造検査、研究開発まで幅広い用途で活用される基本的な測定機器です。
