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温度計付き多心OCWR環境試験測定システム

顧客概要
国内大手光ファイバ関連メーカー様。
品質管理および研究開発において、多心ファイバの性能を長期・短期の両面から評価する必要があった。
導入前の課題
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環境試験(温度変化・恒温槽使用)において、光学測定データと温湿度データを一元管理する仕組みがなかった。
- 一方で短時間の高速機械試験用には別のシステムが必要となり、試験環境を二重に整備するコストが課題。
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恒温槽の専用インターフェースに依存しており、機種やメーカーが異なるとデータ収集に制約が生じる。
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測定機器の制御・APIの習熟が必要で、社内ITとの調整や工数増加が発生。
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恒温槽やセンサー類からのデータ収集を個別で行うため、解析に時間がかかっていた。
導入内容
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Santec California OPM-150 光パワーメータ
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Santec California SLS-100 安定化光源(1310nm / 1550nm)
- MIKI製分光器(最大12チャネル対応)
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PoE LAN スイッチ & 制御PC
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T&D TR7 シリーズ温度計(自由設置可能/恒温槽内・試験室・DUT近傍など)
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ESPEC 恒温槽用 LAN インターフェース(オプション対応)
選定ポイント
- 1システムで 長期・短期の両試験をカバー
- 恒温槽を選ばない柔軟性(TR-7温度計により任意設置可能、ESPEC恒温槽LAN対応)
- 光学データと環境データを統合 → データ整理の工数不要
- 設置・トレーニング込みで導入後すぐ稼働
システム構成
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通信制御
PC制御 ─→ PoE LANスイッチ ─→ SLS-100(安定化光源)
└→ OPM-150(光パワーメータ)
└→ TR7温度計(任意配置)
└→ ESPEC恒温槽LANインターフェース(オプション)
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光回路
SLS-100(光源:1310nm / 1550nm)
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MIKI製分光器 ─→ DUT(多心ファイバ部品) ─→ OPM-150(CH1〜12:透過光測定)
└→ OPM-150(CH13〜24:反射光測定)
導入効果
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長期の信頼性評価と短期の動的変動試験を同一システムで実現 → 設備投資と運用コストを削減
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多機能化により、品質管理と研究開発の双方に柔軟対応
- 環境データと光学データが統合され、原因解析の効率が飛躍的に向上
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導入後すぐに稼働可能で、開発スケジュールや品質保証工程の遅延を防止。