1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

導入事例

記事公開日

温度計付き多心OCWR環境試験測定システム

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

顧客概要

国内大手光ファイバ関連メーカー様。
品質管理および研究開発において、多心ファイバの性能を長期・短期の両面から評価する必要があった。

導入前の課題

  1. 環境試験(温度変化・恒温槽使用)において、光学測定データと温湿度データを一元管理する仕組みがなかった。

  2. 一方で短時間の高速機械試験用には別のシステムが必要となり、試験環境を二重に整備するコストが課題。
  3. 恒温槽の専用インターフェースに依存しており、機種やメーカーが異なるとデータ収集に制約が生じる。

  4. 測定機器の制御・APIの習熟が必要で、社内ITとの調整や工数増加が発生。

  5. 恒温槽やセンサー類からのデータ収集を個別で行うため、解析に時間がかかっていた。

導入内容

  • Santec California OPM-150 光パワーメータ

  • Santec California SLS-100 安定化光源(1310nm / 1550nm)

  • MIKI製分光器(最大12チャネル対応)
  • PoE LAN スイッチ & 制御PC

  • T&D TR7 シリーズ温度計(自由設置可能/恒温槽内・試験室・DUT近傍など)

  • ESPEC 恒温槽用 LAN インターフェース(オプション対応)

本システムは 2波長(1310nm / 1550nm)対応 で、最大12チャネルのIL / RL光強度変動測定をサポート。OCWR方式により全チャネルを同時に高速測定でき、測定間隔はわずか 100ms(全てチャンネル一括測定時間30ms)。さらに機械試験オプションを追加することで 1秒間に最大10回測定 が可能となり、瞬間的な光強度の変動まで捕捉できる。
これにより本システムは 「長期環境試験」と「短期高速試験」 の両方に対応可能な 多機能測定システム として運用でき、用途の幅が大きく拡張された。

選定ポイント

  1. 1システムで 長期・短期の両試験をカバー
  2. 恒温槽を選ばない柔軟性(TR-7温度計により任意設置可能、ESPEC恒温槽LAN対応)
  3. 光学データと環境データを統合 → データ整理の工数不要
  4. 設置・トレーニング込みで導入後すぐ稼働

システム構成

  • 通信制御

    PC制御 ─→ PoE LANスイッチ ─→ SLS-100(安定化光源)

          └→ OPM-150(光パワーメータ)
          └→ TR7温度計(任意配置)
          └→ ESPEC恒温槽LANインターフェース(オプション)

  • 光回路

    SLS-100(光源:1310nm / 1550nm)

    MIKI製分光器 ─→ DUT(多心ファイバ部品) ─→ OPM-150(CH1〜12:透過光測定)

      └→ OPM-150(CH13〜24:反射光測定)

導入効果

  1. 長期の信頼性評価と短期の動的変動試験を同一システムで実現 → 設備投資と運用コストを削減

  2. 多機能化により、品質管理と研究開発の双方に柔軟対応

  3. 環境データと光学データが統合され、原因解析の効率が飛躍的に向上
  4. 導入後すぐに稼働可能で、開発スケジュールや品質保証工程の遅延を防止。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

CONTACT

お問い合わせ

ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
専門スタッフが迅速に対応し、最適なご提案をいたします。
お客様のニーズに合わせたご案内をさせていただきますので、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。

お電話での
お問い合わせ

03-5608-1315

9:30~17:00 ※土日・祝日除く