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光コネクタ端面観察装置の選び方

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はじめに

光コネクタ端面観察装置を選ぶ際には、対象となる製品や目的、利用環境ごとに「どんな場面で使用するのか」「何に困っているのか」「何を重視しているのか」を整理することが重要です。
また、「なぜ、端面を観察・検査することが必要なのか」を理解し、選ぶときに「確認すべきことは何か」を見極めることも大切です。
それによる、光通信の現場課題や用途ごとの違いを整理しながら、選定のポイントや端面観察器について紹介していきます。

なぜ端面検査が必要なのか

光ネットワークの不具合(主に反射や損失)の原因として、光コネクタ端面のキズや汚れが大きな割合を占めています。 その為、目視だけでは確認出来ない原因を探るべく、端面検査装置が活躍します。
下記では、いろいろな現場で想定される不具合(課題) ”現場あるある”を挙げています。

「掃除したつもりなのに通信が悪い」
「新品なのに汚れている」
「一回抜き差ししただけでゴミ付着」
「測定結果不良・不合格」
「MPOの1心だけ通信不良」
「実はパッチコード側が原因だった」
「端面確認せず接続して障害発生」
「工事完了後に再接続で汚染」
「量産工程での端面品質管理」
「出荷前の外観検査強化」
「検査ばらつきの低減」
「多芯コネクタの効率的検査」
「再研磨・再清掃工数の削減」
「歩留まり改善と品質安定化」など

例えば、「通信不良が発生したため、端面観察装置で光コネクタの端面を確認したところ汚れが見つかった」というケースがあります。その後、クレトップなどで端面を清掃した結果、通信状態が改善したというのは光通信の現場ではよくある事例です。
このように、端面観察装置を導入することで “原因が分からない通信トラブル” の原因を素早く特定し、清掃や部品交換などの適切な対策へとつなげることができます。

確認すべき「4つの選定ポイント」

1.どこで使うか(現場別主なタイプ)
◗ 据置型(工場・品質管理・研究室等)
◗ 可搬型(施工現場・保守・データセンタ等)

2.何を観察するのか
◗ 機器内部の光コネクタ端面
◗ パッチケーブルの光コネクタ端末(単心(SC・LC・FC等)/ 多心(MPO・MMC等))

3.どこまで判定したいか(判定機能)
◗ 観察のみ=人判断
◗ 合否判定=OK/NG表示・IEC対応
◗ 倍率=低倍率と高倍率※1
※1. 「低倍率」と「高倍率」について
「低倍率」は、端面全体を見やすい・ ピント合わせが比較的簡単などにより、施工現場での簡易確認・MPOの全体観察・ 接続前の一次チェックなどに向いています。
「高倍率」は、微細な傷異物まで確認・IEC規格に沿った判定が出来るなどにより、製造工程・品質保証・詳細な端面評価などに向いています。

4.どんな用途で使うか
◗ FTTH施工=接続前確認
◗ 保守/メンテナス=通信障害の原因が端面汚染かどうかの確認(障害解析※2)
◗ 製造/品質管理=出荷前検査、不良流出防止
◗ データセンタ=大量のコネクタを効率よく検査
◗ 自動判定検査=作業者による判定のばらつきをなくす
◗ 清掃確認=清掃前後確認が容易
◗ 量産検査=生産効率向上、検査時間短縮など
※2.「障害解析」について
ここでいう障害解析とは、保守・サービス分野の現場などで「なぜ通信がつながらないのか」「どこに問題があるのか」を調査し、原因を特定する作業のことです。
光ファイバ通信では、コネクタ端面の汚れや傷、配線不良、機器故障など、さまざまな要因が通信品質に影響を与えます。 そのため、端面検査装置によるコネクタ端面の確認をはじめ、OLTSやOTDRによる測定を行い、機器側と配線側のどちらに問題があるのかを切り分けながら原因を特定し、復旧作業につながるよう行われる作業となります。
(写真は一部を参考紹介)
以上4つのポイントを踏まえると、例えばデータセンタの配線工事で、多心MPOコネクタの接続品質を確保したい場合は、限られた作業スペースでも使用しやすく、MPOコネクタの全芯を効率よく検査できる可搬型の端面観察装置を選定するとよいでしょう。
 

失敗しやすい選び方

1.MPOなのに単心用を選んでしまった。
2.現場用途なのに据置型を用意してしまった。
3.判定必要なのに観察専用を選んでしまった。

まとめ

使用場所・対象コネクタ・必要な判定機能を整理することで、自社に適した端面観察装置を選定しやすくなります。

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