光ファイバコアの同心度測定を自動で行います。
回転板が自動で回転して測定、キー位置の指定も自動です。
コネクタ組み立て前に測定することで、完成品の品質向上が見込めます。
製品特長
- 高い正確さと再現性
- オートフォーカス、自動撮影
- 自動回転機能で、キー指定が簡単
- キズ判定機能付で、APCも検査できる
- 振動に強い構造
機能・詳細
- コアの位置ズレを測定し、損失を防ぐ
- 高い正確さと再現性
- 自動キーマーク
- コネクタ組み立て前の検査
- APCも検査可能
光ファイバーコネクタには様々な要因でデータ通信の損失が生じます。例えば、水平方向や垂直方向の位置ズレ、そして軸方向の位置ズレです。
挿入損失の主な要因は、水平方向の位置ズレです。2本の光ファイバーコア同士に位置ズレが生じると、挿入損失が大きくなってしまいます。
下のグラフは、光ファイバ10点の検査結果です。対象については検査を20回繰り返し、フィクスチャについては10万回繰り返した後に行っています。各色は各検査対象を表しています。縦軸は、左のグラフは同心度(Concentricity)、右のグラフはベアリング角(Angle)です。各検査対象のグラフが平坦になっていることから、高い再現性がわかります。
Φ2.5mmとΦ1.25mmフェルール測定モードでは、回転板が90°ずつ自動で回転し、0°、90°、180°、270°の4回の測定を行います。測定結果が許容値の範囲内の場合は、自動でキー位置を指定。キー位置が上になる状態で検査完了するため、作業者はフェルール上部に印をつけるだけでキー位置の指定ができます。
左は調整前、右は調整後です。
コネクタ組み立て後の同心度測定もできますが、組み立て前の同心度検査が有効です。予めコアの偏心を調節し、キー位置を記すことができます。組み立て前や途中での検査は、廃棄する不良コネクタの削減や、完成品の品質向上に貢献します。
素線のコアの同心度検査と同時に、フェルール端面のキズ判定ができ、作業の効率化が図れます。
PCフェルールだけでなく、APCもフィクスチャの交換なしで検査可能です。
仕様
自動機能 | 自動焦点合わせ、自動画像輝度調整、自動回転板 |
検査対象 | Φ2.5mm PC/APC-フェルール/コネクタ、 Φ1.25mm PC/APC-フェルール/コネクタ |
消費電力 | 65W以下 |
電源 | DC 24V |
サイズ | 112mm(高さ) × 150mm(幅) × 270mm(奥行) |
メーカー | Dimension Technology(中国) |