オンライン光損失変動モニタリングシステム~256chシステム~


国内大手通信キャリア 様
既存の光源を有効活用した256chオンライン損失変動試験システムを導入。
複数波長での長期オンライン試験が一度で出来るようになり、恒温槽内の温湿度データを測定データと一緒に取得出来るようになった事で、業務効率が向上した。

効果

お客様のニーズ・課題

  1. 3波長(1310/1550/1650nm)もしくは4波長(+1490nm)の長期オンライン試験をしなくてはならない。
  2. 5,000時間の高温試験を複数既存のシステムでは1回のオンライン試験で1波長分しか出来ず、又 試験中は操作出来ない為ポートが空いていても活用出来ずにいた。
  3. 光スイッチ方式では制御ソフトを開発する時間が無い事と、再現性のバラツキの懸念があるため難しい。

導入効果

  1. 光源の選択が出来るようになった事で、試験の種類に幅ができた。
  2. 多チャンネルセンサ方式なので異なる試験スケジュールでも同時にこなせるようになった。
  3. エラーポートの確認(Pass/Fail機能)が出来る事により、検証判断が容易になった。
  4. 損失変動データと温湿度データが一つのCSVファイルに保存されるようになったのでレポート業務が効率化された。

現状

お客様の主な業務

  • 光デバイス(パッシブ部品)の暴露検証
  • 各仕様品や新規開発品の環境試験を行うセクション
  • FTTH仕様化物品の品質検証

導入前までのお客様の状況

  • 環境試験機や各種光測定器を複数台所有
  • 信頼性試験システムは光スイッチ方式を利用
  • オンライン試験のデータはロス変動データと温湿度データと別になっている

現状の問題点と要望

  • 3or4波長の測定をするのに倍以上のじかんが掛かる(非効率)。
  • 試験槽の温湿度情報を測定値と一緒に取り込みたい。
  • 担当が代わっても、誰でも使える操作が簡単なシステムがいい。
  • エラーポートの検出(変動値と時刻)をしたい。

導入までのフロー

導入背景

顧客対応力を強化する為に、オンライン検証試験のキャパ(Capacity)を向上させる。
光部品の長期暴露検証は、今まで光スイッチ方式の装置を使っていました。制御ソフトや測定キャパに問題点があった為、同様の方式では目的は達せない状態でした。また、試験実施中は強制終了以外、システムを操作する事が出来なかった為、急な試験要請があっても直ぐには対応出来ないでいました。

選定理由

既存の光源を流用出来るだけでなく、温湿度データも抽出でき、費用対効果も大きい為。
選定のポイントは、
①既存(余っている)光源を活用出来る事。
②恒温湿槽内の温湿度情報を抽出し、損失データと同じファイルに反映出来る事。
③試験中でも空いているポートを利用出来る事。
④後から増設してチャンネル数を増やせる事。
⑤複数の試験スケジュールを同時に実施出来る。
⑥エラーポートの検出(変動値と時刻)が出来る事。

システム内容

マルチチャンネル光パワーメータを中心に制御ソフトも含めた256chシステム。
①光センサ部:Opto Test社のInGaAs24chパワーメータ10台と、8chパワーメータ2台の計256ch。
②光源部:お客様所有のA社製安定化光源3基。A社製チャンネルセレクタ(波長切替用)。光スプリッタ内臓パネル(光源分岐用)。
③環境試験機:お客様所有のエスペック社製恒温恒湿機(GPIBインターフェース付き)。
④制御部:LabView信頼性試験プログラムソフトウェア、WidowsXPパソコン。
⑤通信部:USBポート×3、GPIBポート×1。 システムアウトライン図

導入効果

複数波長でのオンライン試験が一度ででき、エラー告知もあるので業務効率が向上した。
本装置の導入により、複数の光源を切替ながら1回で複数光源分のデータを取得できるようになりました。また、エラーポートの確認が容易になった事で試験中でも不良解析が出来るようになり、業務を効率的にこなせるようになりました。

今後の展望

パワーメータの増設により検証対象を増やし、より効果的な運用をはかる。
パワーメータを増設するだけで光源やソフトに予算をかけず、更に多チャンネル化されたシステムを構築出来るようになります。将来予測される検証量の増加に対応した運用が期待できます。